うそつきけんじ
※記事の都合上、日にち・曜日が前後することがあります。
また、この記事は数日~数週間程度前のものです。
18時頃のこと。
けんじの小学校の担任の先生から電話がかかってきた。
けんじが夏休み前に借りた図書室の本がまだ返却されていない。
お家にありませんか?と。
え?
夏休み前から借りてるってことは、7月からってことだろ。
今は11月。
・・・。
けんじのやつ、何やってるんだ。
けんじに聞くと、本は家の中にあると言う。
その本をランドセルに入れ、明日学校に持っていくように言う。
先生から電話がかかってきたこと、明日本を返すこと、先生に本を持ってきたことを必ず言うことを伝えた。
次の日。
学校から帰ってきたけんじに、本のことを聞く。
ちゃんと先生に本を渡したと答えた。
先生に本を渡したのなら、もう大丈夫だ。
その日は学校から連絡がなかった。
なので、けんじが言う通り、ちゃんと本を返したのだろう。
そう思って、この件は忘れていた。
それから2週間後。
またけんじの担任の先生から電話がかかってきた。
まだ本が返されていないと。
えっ!? (○_○)!
今借りている本を返さないと、新しい本を借りれないシステムなので、図書の授業でけんじだけが本を借りれないのはかわいそうだと。
そういう内容であった。
前回、先生から電話をもらった翌日に返したはずだけど。
違うのか?
翌日に本を先生に渡したと言っているのだけど、実際に先生は受け取ってないようだ。
確認しますと言って、とりあえず電話を切った。
「けんじぃ~、ちょっと来なさい!」 (妻)
妻の呼び方で、叱られるのが分かっているけんじ。
ゆっくりとやって来た。
「なに?」 (けんじ)
「アンタ、図書室の本を返したって言ったよね?」
「うん。」
「先生はまだ返してないって言ってるよ。」
「・・・。」
「ホントに返したの?」
「うん・・・。」
「どうやって返したの?」
「先生の机の上に置いた。」
「それで?」
「え?」
「先生の机の上に置いただけ?」
「うん。」
「先生に何か言った?」
「ううん。」
「え?何も言ってないの?」
「うん。」
「それじゃ、返したことにならないじゃない。先生だって、ただ机の上に本があったら、何だこれはって思うだけでしょ?」
「うん。」
「ちゃんと先生に『図書室で借りた本を持ってきました』って言わないと。」
「うん。」
「で、本は今どこにあるの?」
「・・・。」
「学校?家?」
「えーと・・・。」
「まさか持って帰ってきたの?」
「ロッカーにあるかもしれない。」
「ロッカーって学校の?」
「うん。」
「自分の教室の?」
「うん。」
「自分のロッカーってこと?」
「うん。」
ははーん。
コイツ、全部知ってるな。
本当は本を持ってきたことを先生に言えなかったんだ。
それで、自分のロッカーに置いといたんだ。
ロッカーにあるかもしれないって言ってるけど、絶対ロッカーにあるのを知ってるはず。
だって自分で置いたのだから。
最近のけんじはよく嘘をつく。
その場しのぎの嘘を。
以前にもこんなことがあった。
学校で給食当番の時に使う白衣を家に忘れてしまった。
正直に先生に「家に忘れた」と申告すればいいものを、「学校に持ってきたのになくなった」と言った。
そこで、同じクラスのみんなで、けんじの白衣を探すことになった。
当然だが、結局見つからず。
先生から学校でなくなってしまったとの謝罪の電話が来て発覚した。
妻は「いや、家にありますよ」と。
その時はけんじの勘違いだったということにしてくれた。
けんじからしてみればバレないと思っているのかもしてないけど、大人からしてみればすぐに分かる。
で、結局バレて、叱られることになる。
少しでも心証を良くしようとしているのが分かる。
宿題をやるのを忘れたのではなく、やったけど家に忘れたとかね。
そんなことがここ最近続いていた。
それで今回の先生からの電話。
妻の怒りは相当なものだった。
もうけんじのことは信用できない!と。
だから、連絡帳に詳しく書いていた。
こういうのは大人同士で話す方が話は早い。
明日は必ず連絡帳を先生に見せるように、きつく言われていたけんじであった。
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18時頃のこと。
けんじの小学校の担任の先生から電話がかかってきた。
けんじが夏休み前に借りた図書室の本がまだ返却されていない。
お家にありませんか?と。
え?
夏休み前から借りてるってことは、7月からってことだろ。
今は11月。
・・・。
けんじのやつ、何やってるんだ。
けんじに聞くと、本は家の中にあると言う。
その本をランドセルに入れ、明日学校に持っていくように言う。
先生から電話がかかってきたこと、明日本を返すこと、先生に本を持ってきたことを必ず言うことを伝えた。
次の日。
学校から帰ってきたけんじに、本のことを聞く。
ちゃんと先生に本を渡したと答えた。
先生に本を渡したのなら、もう大丈夫だ。
その日は学校から連絡がなかった。
なので、けんじが言う通り、ちゃんと本を返したのだろう。
そう思って、この件は忘れていた。
それから2週間後。
またけんじの担任の先生から電話がかかってきた。
まだ本が返されていないと。
えっ!? (○_○)!
今借りている本を返さないと、新しい本を借りれないシステムなので、図書の授業でけんじだけが本を借りれないのはかわいそうだと。
そういう内容であった。
前回、先生から電話をもらった翌日に返したはずだけど。
違うのか?
翌日に本を先生に渡したと言っているのだけど、実際に先生は受け取ってないようだ。
確認しますと言って、とりあえず電話を切った。
「けんじぃ~、ちょっと来なさい!」 (妻)
妻の呼び方で、叱られるのが分かっているけんじ。
ゆっくりとやって来た。
「なに?」 (けんじ)
「アンタ、図書室の本を返したって言ったよね?」
「うん。」
「先生はまだ返してないって言ってるよ。」
「・・・。」
「ホントに返したの?」
「うん・・・。」
「どうやって返したの?」
「先生の机の上に置いた。」
「それで?」
「え?」
「先生の机の上に置いただけ?」
「うん。」
「先生に何か言った?」
「ううん。」
「え?何も言ってないの?」
「うん。」
「それじゃ、返したことにならないじゃない。先生だって、ただ机の上に本があったら、何だこれはって思うだけでしょ?」
「うん。」
「ちゃんと先生に『図書室で借りた本を持ってきました』って言わないと。」
「うん。」
「で、本は今どこにあるの?」
「・・・。」
「学校?家?」
「えーと・・・。」
「まさか持って帰ってきたの?」
「ロッカーにあるかもしれない。」
「ロッカーって学校の?」
「うん。」
「自分の教室の?」
「うん。」
「自分のロッカーってこと?」
「うん。」
ははーん。
コイツ、全部知ってるな。
本当は本を持ってきたことを先生に言えなかったんだ。
それで、自分のロッカーに置いといたんだ。
ロッカーにあるかもしれないって言ってるけど、絶対ロッカーにあるのを知ってるはず。
だって自分で置いたのだから。
最近のけんじはよく嘘をつく。
その場しのぎの嘘を。
以前にもこんなことがあった。
学校で給食当番の時に使う白衣を家に忘れてしまった。
正直に先生に「家に忘れた」と申告すればいいものを、「学校に持ってきたのになくなった」と言った。
そこで、同じクラスのみんなで、けんじの白衣を探すことになった。
当然だが、結局見つからず。
先生から学校でなくなってしまったとの謝罪の電話が来て発覚した。
妻は「いや、家にありますよ」と。
その時はけんじの勘違いだったということにしてくれた。
けんじからしてみればバレないと思っているのかもしてないけど、大人からしてみればすぐに分かる。
で、結局バレて、叱られることになる。
少しでも心証を良くしようとしているのが分かる。
宿題をやるのを忘れたのではなく、やったけど家に忘れたとかね。
そんなことがここ最近続いていた。
それで今回の先生からの電話。
妻の怒りは相当なものだった。
もうけんじのことは信用できない!と。
だから、連絡帳に詳しく書いていた。
こういうのは大人同士で話す方が話は早い。
明日は必ず連絡帳を先生に見せるように、きつく言われていたけんじであった。
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